NxPC.LIVE 360


ウェブサイト:http://nx360.tumblr.com/

協力:株式会社カディンチェ、株式会社ハコスコ

第22回学生CGコンテスト アート部門ノミネート
http://campusgenius.jp/2016/nominate/537/

時期

2015年12月

背景/気づき

  • 技術環境の背景
    • 2015年10月、RICOHより全天球カメラの新型モデル「RICOH THETA S」が発売された。この型の登場により、日本で市販されているモデルで初めて、全天球映像のライブ配信が可能になった。
    • しかし、全天球映像のまま一般の人がライブ配信できるサービスは当時存在しなかった。
    • 2015年12月当時、全天球映像のライブ配信は世界的にもほとんど行われておらず、スマートフォンからも視聴可能な配信はまだ行われていなかった。
  • 社会の背景
    • さのが当時住んでいた岐阜県大垣市は、都市のクラブカルチャーから大きく隔離された土地であった。東京では月に何度も音楽イベントに通っていたが、大垣にはクラブはなく、週末に名古屋まで行かなければならなかった。また、故郷の北海道遠軽町はさらにひどく、クラブカルチャーとの接点は皆無に等しかった。

仮説

全天球映像のライブ配信が一般的に可能になり、どこからでも没入感ある映像でクラブのライブ配信に参加できれば、どこにいてもクラブに参加することができ、ボーダレスなクラブカルチャーを形成できるのではないか?

アイデア

クラブイベントでRICOH THETA Sを用いて、全天球映像をライブ配信し、さらには東京からのライブ映像をそのまま全天球映像に混ぜ込んでしまったうえで、その映像をスマートフォンアプリで閲覧可能な状態にすることによって、簡易VRゴーグルを利用して没入感あるクラブ体験を可能にし、送り手も受け手もボーダレスなクラブ空間を生成する。

使用したメディア

  • ハードウェア
    • RICOH THETA S(予備含め2台)
    • 2AのUSB電源
    • BlackMagic MiniRecorder / HDMI-microHDMI
    • THETA冷却用ファン
    • 三脚
    • オーディオミキサー
    • オーディオインターフェイス
  • ソフトウェア
    • Unity
    • Syphon
    • OBS
    • Skype
    • iPhoneApp

制作

制作の詳細は下記論文を参考にされたい。

スマートフォンから視聴可能なライブストリーミング全方位映像を用いた仮想ライブ空間とコンテンツの開発 ※インタラクション2016発表論文
https://drive.google.com/file/d/0B5MNuOuBR3BbMngyS0pYVno4WlE/view

映像配信システム図

音声配信システム図

フライヤー

タイムテーブル

声明文

https://drive.google.com/file/d/0B5MNuOuBR3Bbeks2SWxaNm1qSDg/view

結果

[ Make Value ] 

日本初の、スマホから見られる全天球映像ライブ配信イベントとして、大企業にはできない速さで実験的なイベントを実施することができた。

[ Make Capital ]

金銭的な余裕がない中でもこれまでにない形のイベントを実施することで注目を受け、翌年、IAMAS卒業生の会社、そしてカメラの開発者であるRICOHの方などとともに、同様の形態の更に大きなイベントを開催することになった。

[ Make Culture ]

IAMASのクラブ実験組織であるNxPC.Labの名義を利用して、岐阜の田舎から日本で例がないイベントを開催することで、新しいメディア環境で新しい取り組みを続ける組織の存在感を示すことができた。関係者からは「久しぶりにNxPC.Labっぽい実験的なイベントですごくよかったよ」という声も聞くことができた。