FireFly


時期

2016年6月

背景/気づき

  • カナダ、アメリカ、台湾、日本の学生が岐阜県飛騨市に集まり、伝統工芸と最新技術を駆使して、地域に新しい価値をもたらすプロトタイプをつくる1ヶ月のキャンプイベント「SMART CRAFT STUDIO in HIDA 2016」に参加した。
  • 建築を学ぶ学生4人と私の5人チームで、飛騨古川の街を歩いて気づくことについて話をしていく中で、街中に側溝が張り巡らされていることに気がついた。100年以上前から街を流れているその側溝は、現代においても生活用水として利用されているが、古くからの街は車が通るには道が狭いため、側溝には蓋がされている。
  • また観光地でありながら、道が狭いことも関係しているのか、飛騨古川の街には休憩するスペースがほとんどない。一部の軒先にベンチがあったりする程度であり、座って休める公園や公共施設も限られる。

仮説

  • 側溝の上のスペースや、側溝を流れるきれいな水を、有効活用することができるのではないか。
  • 街に新たなスペースが生まれることで、街の住人と観光客の間に新たなコミュニケーションが生まれるのではないか。

アイデア

「地元の方々と外国人観光客の間でのコミュニケーションを生み出したい」- Smart Craft Studio Hida 2016 チーム 5 レポートより引用

[ Firefly ]

  • 側溝の上にちょうどはまる大きさで設置できる椅子と小さなテーブル。
  • 椅子とテーブルの組み上げには飛騨の伝統である組木技術を活用。
  • マイクロ発電水車を制作し、側溝の流れを利用してマイクロ発電。
  • 昼間には街の新たなスペースとして機能させ、夜には椅子を光らせて、照明の少ない飛騨古川の街に明かりをもたらす。

使用したメディア

  • 椅子部分
    • 木材
    • 組木技術
  • 電子機構部分
    • Arduino
    • PIRモーションセンサ
    • フルカラーLED Strip(NeoPixel)
    • バッテリー(プロトタイプのため)
  • 発電部分
    • 手回し発電機
    • 水車、軸
      • 3Dプリンター、レーザーカッターにて制作

制作

  • 建築系の学生1人がコンセプトワークを、他3人が椅子・テーブルの制作を行い、さのかずやが発電部分と電子機構部分の制作を行った。

結果


「地元の方々と外国人観光客の間でのコミュニケーションを生み出したい」- Smart Craft Studio Hida 2016 チーム 5 レポート
より引用


[ Make Value ] 

プロトタイプではあるが、飛騨古川における「側溝」の利用という新たな視点をもたらした。そうした設備が存在する街とは、そうした暮らしとはどういうものか、新たな示唆を得ることができた。

[ Make Capital ]

こうしたオフグリッドな設備が街中に存在しうる、という認識が生まれたことは街にとっての資産となりうる。

[ Make Culture ]

地域文化である飛騨の組木技術と、現代において可能となったデジタルファブリケーション技術を組み合わせることで、既存の文化に基づいた新たなかたち、新たな文化を提示することができた。

報告ページ

「地元の方々と外国人観光客の間でのコミュニケーションを生み出したい」- Smart Craft Studio Hida 2016 チーム 5 レポート
さのかずやが記録